2005年06月28日
チバ・スペシャルティ 自動車用プラスチックに光安定剤システム
【カテゴリー】:新製品/新技術(海外)
【関連企業・団体】:チバ・スペシャルティ・ケミカルズ

 チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(本社:スイス・バーゼル市)は28日、アジア太平洋市場向けに、新しい自動車用途向けプラスチック添加剤システムを投入すると発表した。
 
 商品名「チバ チヌビンR XT855」で、低塩基性ヒンダードアミン系光安定剤をベースにした、ポリプロピレンおよび熱可塑性オレフィン樹脂(TPO)向けの新規高機能光安定剤システム。自動車用途で要求される極めて厳しい長期耐候性を提供する。

 NOR HALS 技術をベースとし、射出成形工程での金型汚染を低減することで、部品生産性の向上に貢献する。また、酸触媒硬化型の一液型自動車用塗料に対して硬化阻害を起さないため、塗膜密着性が向上する。

 自動車用途ではインストルメントパネル、ドアパネルなどのPP/TPO製内装部品や、全面あるいは部分塗装されるバンパーなどの外装部品に、優れた性能を提供する。熱可塑性エラストマー(TPE)製内装および外装部品にも適している。複合的な光安定剤システムのため、処方検討工程の簡略化が図れる。食品包装用途では、米国食品医薬品局(FDA)の認可を取得済みだ。
 
ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/search.php?RCODE=3635