2005年07月13日
三井ポリケミのEVA価格交渉が決着
キロ15円の値上げで需要家の同意得る
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(市況)
【関連企業・団体】:三井・デュポン・ポリケミカル

 三井・デュポンポリケミカルが需要家各社との間で進めていたEVA(エチレン酢ビコポリマー)の価格交渉がこのほど決着した。
 
 今回の交渉で同社が目標としてきた値上げ幅はキログラム当たり15円であったが、同社が最も得意としているホットメルト接着分野を始めとする全ての分野の需要家から満額回答が得られた模様。需給が引き続きタイトバランスで推移している点が同社に取って絶好のフォローウインドウとなったようだ。
 ただし、実施時期は当初の計画の4月11日から大幅にずれ込み、多くが6月の出荷分から、一部は7月の出荷分からとなった。需要家各社の強い要求を受けて譲歩したことによるもの。
 
 これに続いて同社では、EEA樹脂(商品名・エバフレックス-EEA)、アイオノマー(同・ハイミラン)、酸コポリマー(同・ニュクレル)、多目的シール樹脂(同・CMPS)--の各機能樹脂についても同様の幅の値上げを実現すべく、交渉の煮詰めに入っているところ。