2005年07月19日
中国・福建省で45万トンのPVC計画承認
【カテゴリー】:海外(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:なし

(上海発=特約)
 福建省の福建東南電化(Southeast Electro-Chemical Corp:略称 SECC) は福建省泉州市の泉港石化パークでの45万トンPVC計画について政府の承認を得た。計画には16万トンの苛性ソーダを含み、総投資額は453百万ドル。原料エチレンの一部ははこのほど同じ立地で工事を開始したExxonMobil/Saudi Aramco/Sinopec JVの80万トンコンプレックスから供給を受け る。本年末までに建設を開始したい意向だが、提携相手との交渉によって変わる可能性がある。

 同社は本計画について韓国のLG化学と協議している。

 LG化学は2002年、天津のPVC用及び増設PVC用として豪州グラッドストーンでEDC(30万トン)を生産する計画を発表している。同社は中国でのPVC増設は外資とのJVのエチレン80万トン計画のある福建省泉州市を考え、SECCと協議していた。その後豪州計画は2003年夏に採算性の理由から中止となったが、LGは福建省でのEDCからの一貫生産も候補として検討を続けてきた。

 昨年10月、LG化学は天津での電解~VCM計画を発表した。PVCの提携相手の大沽化工とその親会社渤海化学とともに 天津 LG 渤海化学を設立し、電解(ソーダ:24万トン、塩素:21万 6000トン)、EDC(30万トン)、VCM(35万トン)を建設する。PVCの天津のJV・天津LG大沽化学の能力は34万トンのため、VCMとPVCの能力はほぼ見合い、現時点では中国でのPVC増設は明らかにしていない。

 天津での一貫体制確立が決まった現在、LGが本計画にも参加するかどうかは明らかではないが、SECCとLGの50/50JVになろうとの報道もある。SCEEでは投資額が大きいため、他の投資家の出資も希望している模様。


 福建東南電化はクロルアルカリメーカーで、苛性ソーダ(能力100千トン)、PVC(能力45千トン)、液塩、次亜塩素酸カルシウム、さらし粉 、塩酸などを生産している。

<参考> 
・LG化学の天津計画 http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile.php?NCODE=14841