2005年07月20日
広東省珠海市、第2の経済発展めざす
インフラ強化進む 広州市の発展と連携
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

 およそ20年で人口が10万人から130万人にふえた広東省珠海市。香洲区、金湾区、斗門区、臨海工業区に電子・通信、コンピュータソフト、生物医薬・医療機器、電気機械・器材、石油化学の5つの産業を展開してきた。すでに陸、海、空の交通網や港湾、電力、給水などインフラの整備も終えて、第2の発展期を迎えようとしている。
 
 このような急成長は香港に近く、広州市からの距離が140キロで、珠江デルタの中心にあることが主な要因。すでに世界から8,000社余が進出。このうち日本企業は約160社を数える。
 
 当面の大型プロジェクトとして、本年末に沿海高速道路を珠海エリアと江門ー珠海高速道路が完成、08年には高洲ー珠海高速電車、10年には広州ー珠海鉄道が完成する。さらに同じ10年に香港ー珠海ーマカオ海峡大橋(全長36キロ、香港から車で30分)がつながる。産業施設では、5万トン級コンテナバースが06年12月と07年6月に各1基できあがり、大型火力発電所も06年に完成する。
 
 珠海市は、日本の自動車3社が進出した広州市をはじめ東莞、深せん、恵州、仏山などの産業都市に近く、華南地区経済圏での成長が期待され、また、観光や温泉のあるリゾート地としても発展が見込める。同市は80年に深せん、アモイ、汕頭とともに政府から経済特区に選ばれ、所得税を15%にする優遇措置の特権が与えられている。
 
 日本からは、これまで同市にキヤノン、松下電器産業、住友化学、東洋インキ製造、関西ペイント、カシオ、岩谷産業、フジクラ、東芝、キリン、ソニー、三井金属、三菱重工業、三菱電機、三菱商事、三井物産、伊藤忠商事、ミツミ電機など。また香港、台湾、シンガポール、スイス、米国などからも進出している。規模別では上位20社のうち10社が日本企業である。地元では中国エアコン・ナンバーワンの珠海格力電機が立地。同市は面積7,600平方キロ、うち陸地1,653平方キロ、1人当たりGDPは5,014ドル。
 
 行政府ごとの開発状況は、さきに香洲区金鼎工業区について述べたので、以下金湾区などの開発区を紹介する。
<金湾区> 未来の製造業と物流センターを構築している。区内に空港と深水港がある。工業用地としては電子、製薬、通信、物流の三ソウ(ソウは火へんに土)工業園、食品、精糖、バイオ製薬の平沙工業園、プラスチック、精製化工業、電子、繊維業の南水化工・恒利南水工業園、電子通信、軽工業、機械、物流の聯港工業区がある。

<斗門区> 電子通信、軽工業、機械、物流の三村工業区、食品、精糖、バイオ製薬の富山工業区があり、携帯電話、コンピュータの新青科技工業園、台湾の電子企業を中心とした白蕉科技工業園もある。
 
 また、珠海国家ハイテク産業開発区として電子情報、通信、バイオ製薬の南屏科技工業園、国家科技部のロケットセンターがある科技創新海岸などがある。
 
 珠海臨海工業区は石油化学、物流の基地。航空機エンジンのメンテナンス、航空機材、電子部品、光ファイバー通信等を扱う保税区もある。石油化学ではBP社(BP珠海ケミカル)のPTA(高純度テレフタル酸)プロジェクトがあって、世界最大の年産250万トン(現在35万トン)をめざしている。