2001年09月27日
鹿島石油と三菱化学、未利用LPG留分を高度再利用へ
MTBE装置の改良工事に着手
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:鹿島石油、三菱化学、資源エネルギー庁

 鹿島石油はこのほど鹿島製油所で石油精製のさい生じる未利用LPGを改質、再利用するため、既存MTBE年産6万トン装置の一部改良工事に着手した。

 未利用の不飽和LPGは常圧蒸留装置から相当量副生するが、これまでは燃料にしか利用できなかった。これをMTBE装置にかけ、MTBEとともに生産されるアルキレートをガソリンのオクタン価向上剤として利用することにした。

 同社は隣接する三菱化学にナフサを供給しているが、資源エネルギー庁の「ルネサンス計画」(石油精製高度統合運営技術開発)に三菱化学とともに参加し、石油と石油化学両工場から出る副生品の融通と利用を一体的に行う運転システム技術の研究に取り組んでいる。

 MTBE装置を活用した未利用LPG留分の多目的高度利用はその一環となるもので合理化効果は大きいとしている。