2005年08月02日
「コンビナート高度統合研究会」が発足
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:丸善石油化学、三井化学、三菱化学
コンビナート統合研究会初会合

 “世界最効率のコンビナート”を目ざそうという、石油と石油化学産業が一体となった研究会「コンビナート高度統合研究会」の第1回会合が2日、東京・霞が関で開かれた。アジア地域を中心にエネルギー需要の増加が続く中、中国や中東などの各地に新鋭エチレンプラントの建設がはじまっている。今後、激化する国際競争を勝ち抜いていくためには、コンビナートの各企業が連携し、より高度な統合を図っていく必要があるというので発足した。
 
 メンバーは、一橋大学大学院の伊丹敬之教授を委員長に産学官の有識者14氏で構成。石化業界からは高下悦仁郎・三菱化学・常務執行役員、中川淳一・三井化学執行役員(市原工場長)、井内謙輔・丸善石油化学取締役の3氏、石油業界からは大野博・新日本石油精製副社長と原田征夫・出光興産副社長の両氏、また経産省からは箱崎慶一・資源エネルギー庁石油精製備蓄課長と眞鍋隆製造産業局化学課長がメンバーとして参加している。
 
 「今後は国際環境を見据え、新しい時代の産業構造に対応したコンビナートへ課題を抽出し、提言していきたい」と、事務局である石油コンビナート高度統合運営技術研究組合では言っている。06年2月をめどに報告書をまとめる。