2005年08月09日
三菱電機、中国でのエレベータ事業を積極拡大
07年に年3万台体制、「三菱」ブランド売り込む
【カテゴリー】:新製品/新技術(海外)
【関連企業・団体】:三菱電機

 三菱電機は9日、世界最大の市場となった中国での昇降機(エレベータ、エスカレータ)の生産体制で、合弁パートナーである上海電気集団との連携を強化しつつ、2006年12月までに年産3万台に能力アップすることで合意したと発表した。
 
 三菱電機は現在、中国で約18%のシェアを持ちトップクラス。08年の北京オリンピック、10年の上海万博の開催を前にマンション、ホテル、ショッピングセンターの建設が活発に進められており、同社としては現地ブランドとともに、国際ブランドの「三菱」を積極的に売り込む方針。
 
 三菱電機は86年12月に上海電気集団と上海三菱電程有限公司(SMEC、三菱電機グループ40%出資)を設立、04年に昇降機1万8,000台を生産した。このSMECの生産能力を2万台に拡張。さらに02年8月に設立した上海三菱電機工程技術有限公司(SMET、同グループ60%出資)で年1万台の設備(100億円を投資)を建設する。 

 これによって中国での売上高を04年の600億円から10年には1,200億円に拡大、同国のトップブランドを堅持する方針。工場用地は選定中。
 
 中国市場向け技術戦略として最先端PM薄型巻上機、高機能セキュリティ・高福祉対応、市場の嗜好に合ったデザインのバリエーションを上げている。
 
 世界の昇降機市場はことし36万ー37万台、このうち中国市場が3分の1の12万3,000台と予想されている。10年に中国は15万台に達する見通しである。
 
 日本の昇降機メーカーでは、三菱電機のほか東芝、日立などが中国に進出、米オーチス、スイスのシンドラーなどとしのぎを削っている。1分当たりのスピードでは三菱が540メートルと長い間トップを続けていたが、昨年東芝が台湾で1,010メートルを達成した。三菱は1,080メートルまで可能としている。