2005年08月22日
韓国の仁川精油売却 SKに優先交渉権
【カテゴリー】:海外(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:なし

 韓国の石油精製大手、仁川精油を売却するための入札を実施した仁川地裁は19日、エネルギー韓国最大手のSKに優先交渉権を与えた。 10月をめどに本契約を締結する。

 仁川精油は2001年に経営が破たん、2003年3月に法定管理(会社更生法に相当)の認可を受けた。昨年9月に中国の国営石油会社シノケムと6,351億ウォンで売却契約を交わした。
http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile.php?NCODE=14548

 しかし、その後の石油価格の高騰を受け、同社の価値を見直した最大債権者のシティグループがこれに反対し、自ら買収する意思を表明したことから契約が白紙になった。

 裁判所は6月に売却入札の公告を行い、売却作業が再開され、最終的にSK、エスオイル、STXコンソーシアムの国内3社と、シノケム(中国中化集団公司)、シティ・ベンチャーキャピタル、モルガン・スタンレー・エマージング・マーケットの海外3社がプロポーザルを提出、仁川地裁は19日、6社のうち買収価格や経営能力などを勘案し、SKに優先交渉権を与えたもの。

 グループ内の石化3社(湖南石油化学、ロッテ大山油化、KPケミカル)の原料確保を狙い入札に参加すると見られていたロッテグループは参加しなかった。

 仁川精油は、韓国火薬と米ユニオンオイルのJV・京仁エナジーとして設立され、韓火エナジーと改称後、現代グループに買収されて現在の名称に変更した (1999年に現代グループを離脱)。韓国の石油会社5社(SK、LGカルテックス、Sオイル、現代オイルバンク、仁川精油)の中では最下位だが、製油所は中国に近い黄海側にあり、処理能力は27.5万バレル(BPD)と大きい。BTX能力はベンゼンが10万トン、トルエン25万トン、キシレンは40万トン。

 SKの石油精製能力は日量84万バレルで韓国首位。仁川精油の買収で能力は同111万5千バレルに拡大、アジア・太平洋地域では新日本石油に次いで四位の規模となる。