2005年09月06日
江蘇省江陰市が日本の電子情報、精密を誘致
港湾沿いの新産業都市  上海並みの実力
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

 上海から南京にいたる中国長江の中ほど、南側の沿岸、約35キロに経済開発区を展開する江陰市。江蘇省の無錫市、蘇州市、常州市とともに、長江デルタ地域に大きく経済発展した都市である。市民一人当たりのGNPが6,000ドルを超し、上海と肩を並べる実力を持っている。市には日系企業136社が進出(総投資額約4億ドル)、日本工業団地も造成されるなど企業誘致に熱心だ。
 
 月初に来日した江陰市委員会の朱民陽書記によると「長江の入口に港を持つ市は、7世紀後半の唐の時代から日本と交流があった。04年の対日貿易は輸出2億7、600万ドル、輸入5億ドルにのぼった。これからも電子情報や精密機械などの製造業や技術研究開発に力をいれ、港湾物流、サービス業も充実させたい」と日中の相互協力を強調した。貿易の振興と産業集積化によって市が社会的に安定したことによって、経済の発展には自信があるようだ。
 
 江陰市の面積は987.5平方キロ、人口117.8万人。長江沿岸に建設した江陰経済開発区(150平方キロ、外資377社)には、電子情報などのハイテク製品、エネルギー、包装、金属新材料、石油化学、IT、自動車部品、バイオなどの8つの工業園区がある。ハイテク技術創業園区、国際科学技術園区、精密機械研究センター、アジア包装製造センター、保税物流センター、輸出加工センターなどである。また、江陰長江大橋で繋がる対岸の靖江園区(企画面積60平方キロ、第一次8.6平方キロ)でも産業開発を行っている。
 
 同市に進出した日系企業は川鉄商事、新日鉄(ケーブル)、日本毛織、中央化学、理研食品、宮元プラスチック、丸紅、三菱商事、三井物産、住友商事など。ほかにオランダのDMS、フィンランドのコニ—、ベルギーのべカルト、スウェーデンのアルファラファ、ノルウェーのODFJLLなど、外資全体で1,800社をこえる。
 
 市の発電容量は現在230万キロワット、建設中が360万キロワット、将来780万キロワットまで増強する計画がある。江陰港は国家第一級の対外開放港で埠頭バース1万トン級以上が28ヵ所、標準コンテナは5.1万TEU。給与は一般職が650元、管理・技術職が1000〜2,000元。
 
 交通は北京−上海、上海−南京、無錫−江陰、南京−杭州の道路が通り、鉄道は2本。上海浦東空港まで180キロ、南京国際空港まで180キロ、無錫空港まで45分。問い合わせは江陰市駐東京連絡事務所、TEL03-5305-5421