| 2005年09月09日 |
| 住友化学のラービグ計画に日本貿易保険が保険引受け |
| 【カテゴリー】:経営(海外) 【関連企業・団体】:住友化学 |
住友化学は9日、サウジアラビアの紅海沿岸ラービグ地区で進めている、石油精製と石油化学の統合コンプレックス事業計画(ラービグ計画)に、独立行政法人・日本貿易保険(NEXI)の海外投資保険引受けが決ったと発表した。 同計画は、同社とサウジ・アラムコの両社が折半出資の合弁(ペトロ・ラービグ社)事業として推進しているもので、総投資額は85億ドルの見込み。 この85億ドルのうち60−70%は、ペトロ・ラビグ社が直接プロジェクトファイナンスの形で親会社の保証なしに調達することになっているため、住化がアラムコとともに負担する資金は、日本円換算でそれぞれ1500億円程度となる。住化ではこのうちの半分をペトロ・ラービグの資本金にあて、残りの半分は同社に対する融資になるという。 住化では、これらの投資リスクに対するリスクヘッジの一環として、NEXIの海外投資保険活用を検討していた。今後、ペトロ・ラービグ社の設立、発足に合わせて、同社とNEXIとの間で保険契約を結ぶ。 また、今回はペトロ・ラービグ社への出資金分(約750億円)について、NEXIの海外投資保険適用を受けたが、今後融資する残り分についても同保険が活用できるようNEXIと協議中である。同社は出資、融資を合わせた資金負担全額に万全のリスクヘッジを図っていく方針だ。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1126234338.pdf |