2005年09月21日
旭化成電子が世界初「高精度非接触回転角センサ」開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:旭化成、旭化成エレクトロニクス

 旭化成エレクトロニクスは21日、子会社の旭化成電子(本社:東京都新宿区、中尾正文社長)が、自動車用モーター制御やステアリング角度検知、ロボット、工作機械用途向けに、温度、振動、発塵など厳しい環境下でも高精度が維持できる小型回転角センサ「高精度非接触回転角センサ」を開発したと発表した。
 
 磁気式回転角センサにおいて、-40℃〜125℃という広い温度範囲で角度誤差プラス・マイナス0.5度以内という高精度を世界で初めて実現した。11月からサンプル出荷し06年6月から量産出荷する。
 
 同製品は10月4日から8日まで幕張メッセで開催される「CEATEC JAPAN 2005」に展示する。

 自動車用のモーター制御やステアリングなどの車載用機器、ロボット、工作機械などの産業機器用エンコーダは高機能、高性能化に伴い高精度に回転角を検出するニーズが年々高まっているが、従来の回転角センサでは、正確な検出が困難とされてきた。

 今回開発した「高精度非接触回転角センサ」は、独自の薄膜形成技術を駆使した高感度ホール素子と角度精度の温度依存性を補償するアルゴリズムの開発によって、-40℃〜125℃という広い温度範囲で誤差プラス・マイナス0.5度以内という高精度かつ高い信頼性を持った磁気式回転角センサを世界で初めて実現した。2008年度5億円、2010年度には15億円の売上げをめざす。

【旭化成電子株式会社の概要】
◇代 表 者 :代表取締役社長 中尾正文
◇資 本 金 :4億円(旭化成エレクトロニクス 100%)
◇売 上 高 :150億円 (2005年3月期)
◇従業員数 :約1000人

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1127274416.doc