2001年09月20日
汎用樹脂の8月の出荷、4月いらいの4樹脂全ての前年割れ
PEのフィルム用が不振、PPの国内向けは引き続き前年超え
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:なし

 汎用4樹脂(ポリオレフィン3樹脂とPS)の8月の出荷数量は、4樹脂全てが前年同月の実績を下回るかたちとなった。これは、5月以降の毎月、前年超えを続けていたPPがマイナス成長に転じたことによるもの。PPが前年割れとなったのは、輸出が大幅減となったため。国内向けは引き続き前年同月を上回ったが、輸出の落ち込みをカバーするまでにはいたらなかった。また、PPを含めて輸出はいずれも大幅な縮小となっている。もともと汎用樹脂の場合は、輸出依存度が高かっただけに、このところの輸出の著しい縮小は同樹脂業界全体を大きく圧迫することになりそう。

 4樹脂の8月の出荷実績のうちの国内向けは、PPだけが2%増となっており、他の3樹脂は、PSが12%減、HDPEが6%減、LDPEが5%減--といずれも不振が続いている。この中では、ポリエチレンのフィルム用品種の落ち込みが目立つ。LDPEの一般フィルム用は5%減、HDPEのフィルム用は8%減とこれまで以上の低迷となっている。これには、安価な加工製品の輸入の増大に加えて、電機・電子部品の包装用と汎用の規格袋用などの需要がこれまで以上に低迷してきたことが大きく影響していると見られる。
 また、ポリエチレンの場合はほとんどの品種が前年同月を下回っている。LDPEのラミネート用は10%減、パイプ用は5%減、電線用は7%減、射出成形用は6%減であり、HDPEの中空成形用は4%減、パイプ用は12%減と不振であった。HDPEの射出成形用は唯一前年並みにとどまっている。
 これに対してPPは、フィルム用が1%増、射出成形用が4%増、シート用が5%増--といったように全体に着実な伸びを遂げている。なかでも目を引くのは射出成形用のうちのパレット・コンテナー用の伸びが49%にも達している点だ。製品の中国向けあるいは西欧向けの輸出の拡大によるもの。
 PSはポリエチレン同様に全ての品種が前年割れとなっている。電機・工業用が特に不振で28%減となっている。

 他方、輸出の対前年同月比は、LDPEが17%減、HDPEが20%減、PPが15%減、PSが0%減--とこれまで縮小ぶりとなっている。中国など主要国からの注文が少ないと同時に、引き合い価格が安すぎて契約を見送る樹脂メーカーが相次いだことも大きく影響していると見られる。


2001年8月4樹脂生産・出荷・在庫実績
4樹脂生産・出荷・在庫実績
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