2001年09月19日
日本触媒、インドネシアのアクリル酸事業軌道に
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:BASF、トーメン、日本触媒

 日本触媒がインドネシアで展開しているアクリル酸、同エステル事業が軌道に乗り、輸出を伸ばしている。

 同社は1996年、トリポリタ、トーメンの両社と合弁で「PTニッショク トリポリタ アクリリンド」を設立、メラク工業地帯にアクリル酸年産6万トンと同エステル10万トンを事業化してきたが、2000年6月、トリポリタから同社の保有株45%を買収、現在は社名も「ニッポンショクバイ PTインドネシア」と変えて、本社の一元管理の下で操業を行っている。

 アクリル酸やエステルの需要は東南アジア全体で広がっているものの、通貨危機の影響もあり、一時は経営的に苦しんだ。しかしここへきて輸出市場が伸び操業度も上がってきた。東南アジア市場はマレーシアにBASFグループ(BASFペトロナス・ケミカルズ)のアクリル16万トン工場の完成もあって競合は激化しているが、塗料、接着剤向けに需要は底堅く、操業も安定しているという。