2001年09月18日
住友化学、CPLとMMAを基礎化学部門の重点事業に
独自の強みを生かして海外でも本格展開目指す
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:住友化学

 住友化学工業は、カプロラクタム(CPL)事業とMMA事業とを同社の基礎化学部門の重点事業として位置付け、精力的に両事業の充実・強化を図っていく方針を固めた。
 ついては、独自の技術力をフルに生かし、今後の成長が期待できるアジア地域で大きく事業を伸ばしていく考え。このため、シンガポールや台湾などアジア地域の生産・販売体制の拡充に力を入れていくことにしている。

 CPLについては、先ずは国内の生産体制の充実・強化を目指す。2003年には愛媛に年産6万トン能力の新鋭設備を増設する計画。この場合は、硫安を副生しない独自の新プロセスを採用する。したがって、総設備規模が同10万トンから16万トンに拡大するだけでなく、コスト競争力の強化も合わせて実現されることになりそう。
 一方、海外、特にアジア地域にも同じ新プロセスによる経済規模の装置を建設する考え。その場合は年産20万トンクラスの設備の建設を目指すことになるようだ。
 また、MMAについては、国内での事業提携による収益力の確保と海外における生産・販売体制の強化の2つの課題の実現に並行して取り組んでいく方針。海外での事業の拡大では、シンガポールの第2期計画がどのようなかたちのものにまとめられるかが注目される。