2005年10月25日
米倉・住友化学社長「ラービグ計画、順調に進展」
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:住友化学

 住友化学の米倉弘昌社長は25日、マスコミ各社と懇談し、業績の概要や当面している問題について語った。
 
 この中で、今中間期の業績については、先に上方修正した通り売上高、利益とも好調に推移していると説明したあと、「04−06年度の中計かかげた、連結売上高1兆3,300億円、営業利益1,200億円、最終利益650億円の目標は、1年前倒しして05年度に達成できる見通しとなったので、06年度にはもう少し高いハードルを設け、さらに収益を拡大したい」と語った。
 
 ラービグ計画も順調に進展。8月のサウジ・アラムコ社と合弁契約締結のあと、9月にはペトロ・ラービグ社を設立、そのあと第1回役員会も開催した。日本貿易保険とは投資分だけでなく、融資分についても保険適用が決った。ファイナンスについて現在、銀行側に条件を提示しているところだとした。
 
 現地工場の建設準備も、すでに本格段階に入っているようで「エンジニアリング、コントラクターとの契約や機器類の発注準備も進んでいる。工場の完成は08年、来年初には予定通り着工できるだろう」と、来年初の着工に自信をみせた。

 また、記者側から「アムロジン」をめぐり、ファイザー社が東京地裁に申立を行なった問題について質問されると「当社は、こういうことが起こらないようにと、内外の法律もよく調べてやってきたつもりだ。なぜ、ああいう申立をされたのかよく分からない」と、控えめに感想を述べた。