2005年10月27日
EVAの価格修正交渉も大詰めに
大方の需要家が値上げを容認
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(市況)
【関連企業・団体】:三井・デュポン・ポリケミカル、三井造船

 三井・デュポンポリケミカル、東ソーなどがEVAの需要家各社と進めている値上げ交渉が大詰めに差し掛かってきた。

 EVAメーカーによると、多くのフィルムメーカーとコンバータがキログラム当たり20〜30円の値上げを容認する意思を表明しており、中には同30円の引き上げを受け入れるユーザーも現れているという。これには、同樹脂各社がこれまでない強腰で説得を続けてきたことが大きく作用している。他のポリオレフィンのメーカーの場合と同様に、今回の値上げは原料ナフサの大幅アップを背景としたものなので中途半端に終わるとこれまでにない巨額の逆ザヤを自らが背負うことになるため各社とも出荷辞退も辞さない構えを取っている。

 残るは大口需要家の説得である。説得が遅れれば遅れるほど自らの負担が大きくなるので早期決着に拍車をかけたいとしている。