2005年11月09日
「景観が住宅の価値を決める」を信条に 旭化成ホームズ
個を大切に、建替えにシフト 岡本社長が経営計画を語る
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:旭化成ホームズ

 旭化成ホームズの岡本利明社長は8日、9月中間決算発表の席上で「都市部の建替え需要活性化を目指し、2世帯住宅や3階建住宅の販売を強化した結果、売上げが伸びた。お客様価値の創造を目指した経営計画を今後も進める」と語り、お客それぞれの“個”を大切に集客価値を高めてゆくことを以下のように強調した。

 地域に密着した営業活動の一層の推進を目指し、11営業本部42営業部体制を43営業部体制に変更し営業所数も5ヵ所増やして116とした。

 建築請負事業は商品面では世帯間の空間融通性を高めるためへーベルハウス「ロングライフ2世帯住宅」を4月に、また街並みやコミュニティの価値に対する関心の高まりを踏まえて、低層賃貸住宅を提案するへーベルメゾン「コートヴィラ」を9月に発売した。

 住宅資産の証券化、新型住宅ローン(住宅金融公庫の証券化支援事業)の取り扱いも実施した。分譲事業はアトラス江戸川アパートメント、アトラス諏訪町レジデンスの建替えマンションが完成し売上げを伸ばした。

 売上戸数は全体で平成17年度1万5040戸(4000億円、当初見込み1万4970戸)が見込める。10月の売上げは前年同月比18%アップした。18年度は建替えにシフトした新体制の成果がでると思う。

 建替え住宅へのシフトは昨年10月に行った。それまではシステム(代理店制度)だった。住宅は創造工業である。イマジネーションとクリエーションがポイントだ。お客の考えをよく聞き、提案しながら設計段階から参加してもらう。建材や部材をひとつひとつ相談しながら選ぶ。代理店に代わってわれわれ自身がお客から受注するという方式になる。

 自動車を例にとるとメーカーがお客の好みを予測しながら作っているが、お客の側からはもっとやって欲しいところがあるはずである。住宅についても同じことがいえる。景観が住宅の価値を決めるという考えがあってもいい。準備センターが図面をひき、建材店に渡す。建材店はオーダーされた材料を届けるだけである。

 その上、IT物流センターをつくったので、在庫を持たずジャストインタイムで建材が届く。これまで住宅の組み立てに7日はかかっていたが、3日ですむ。建材のトレサビリティにICタグをつかう。注文を受けてから110日かかつていた工期が65日ですむようになる。デジタルカメラで工程を管理するのである。コンストラクション プロジェクトシステム(ACPS)といっているが、06年中に定着させたい。

 住宅は1戸当たり3トン強のプラスチックを使う。鉄鋼を含めると値上がりで今年は70億円もの負担増になる。コストダウンをはからねばならない。

 お客の希望を先取りするということでは、集合住宅の入口を別々につけ、個を大切にすることも考えている。