住友化学工業

CHEMNET TOKYO

2005年11月09日
住友化学、中国(無錫)で偏光フィルム工場増強
【カテゴリー】:海外(ファインケミカル、新製品/新技術)
【関連企業・団体】:住友化学

 住友化学は9日、急速に拡大する中国の液晶パネル(LCD)用部材の需要に対応するため、「住化電子材料科技(無錫)有限公司」で、偏光フィルムの製品化工場、及び液晶テレビ用拡散板工場の増強を決めたと発表した。

 LCD 市場は、パソコンやモバイル電子機器用などの中小型に加えて、大型液晶テレビ用の需要が急速に拡大するとともに、液晶パネルメーカーがモジュール工程を中国へ移管する動きが急速に進んでいる。これに伴い顧客からは、開発やデリバリーがタイムリーに行えるよう、中国での供給体制拡充が求められている。

 同社は、中国では上海、無錫を製造拠点として供給体制充実に努めてきたが、今回、こうした要望に応えるため無錫地区で、偏光フィルムの製品化と拡散板の能力増強を決めた。

 偏光フィルムの無錫での製品化能力は増強後、中小型では現状比約2.5 倍の月産50百万枚(2インチ換算)、液晶テレビ用大型品では同約8倍の1.6 百万枚(32インチ換算)能力となる。

 また、液晶テレビ用拡散板工場(年産能力5千トン)については、現在、第一系列を建設中であり06年2月に稼動開始の予定だが、さらに06年春完成をめどに第二系列(能力5千トン)を新設することにした。

 無錫では、今後も偏光フィルムの製品化工場の更なる増強、原反工場の新設、液晶ポリマー(LCP)コンパウンド工場の建設等を検討する一方、華南地区においても新たな生産基地の選定を進めており、無錫・上海・華南地区の中国内3拠点で連携して、より高い顧客サービスを提供し、拡大する中国の需要に的確に対応していく計画だという。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file3_1131510221.pdf





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