2005年11月10日
東セロ、機能性フィルムの増産体制を確立
シリコーンコートフィルムの設備を6割増
【カテゴリー】:経営(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:東セロ

 東セロはこのほど、茨城工場内にシリコーンコートフィルムの第3号機を増設した。生産能力は年6,000万平方メートル。投下資金は約13億円であった。
 
 この結果、既存の1〜2号機と合わせた同フィルムの総生産能力は同1億3,500万平方メートルとなった。約6割の拡大で、この結果第2位以下の企業との格差が一段と広がるかたちとなった。
 
 シリコーンコートフィルムは、PETフィルムにクリーン仕様のコーターによってシリコーンをコートした高機能フィルム。セラミックコンデンサーや液晶など電子材料の製造工程での離型用フィルムとしての人気が高く、このため既存の1〜2号機だけでは旺盛な需要への対応が困難となっていた。今後も、主用途のセラミックコンデンサーがパソコン、携帯電話、デジタルカメラ、DVDなど多彩な分野で一段と大きく成長していくと予想されており、このため同社の今回の増設装置も比較的早期に適正稼働ラインに到達すると見られている。