2005年11月24日
シェル、シンガポールのエチレン計画始動
【カテゴリー】:海外(経営)
【関連企業・団体】:シェルケミカルズ、住友化学

シェルは23日、シンガポールのブコム島で進めている、新エチレンクラッカー計画の基本設計をABBルーマスと東洋エンジニアリングの両社に委託すると発表した。両社は2006年に予定されている投資の最終決定の後、設計、購買、建設を請負う予定。

同計画は、シェルとシンガポール経済開発局との共同事業で、2009年のスタートを目指している。

同計画は2003年に住友化学とシェルが世界最大級のエチレンプラントを建設すべくFSを開始したもので、当初は2007年の操業開始をめどに、シェルのリフィナリーのあるブコム島に石油精製と一体化した100万トンのエチレンプラントを建設しようとしていた。

住友化学は誘導品を既存のエチレンセンターのあるジュロン島に建設する予定であった。ブコム島はジュロン島の南東約5キロにあり、ジュロン島とはパイプラインでつながれている。
(参考 既報 http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile.php?NCODE=10151

その後住友化学がサウジアラビアのラービグ計画に方針を変更したため、シェルは計画を見直していた。