2005年12月01日
新日石化学、12月ベンゼン価格 630ドルで決着
【カテゴリー】:市況
【関連企業・団体】:新日本石油化学

 新日本石油化学は1日、ベンゼンの12月価格について、トン当たり630ドルとすることで主要需要家と決着したと発表した。
 
 国内価格換算想定値はキログラム当たり80.7円となる。打出価格はトン680ドルだった。前月比ではトン35ドルの引き下げとなる。
 
 同社では、値下がりの背景として、原油価格が下落したこと、さらにアジアでは韓国のSMメーカーやフェノールメーカーの間で相次いで定修減産が行なわれ、ベンゼンの需要が盛り上がっていないこと、などが考えられるとしている。直近のベンゼン・アジアスポット価格(FOB KOREA)はトン当たり610ドル前後と、さらに下がっている。
 
 今後の見通しについては、06年第1四半期にアメリカで石油精製の定修が重なるところから、ベンゼン需給の改善が予想され、アジアのベンゼン市況にも先高観が出てくるのではないかと見ている。