2005年12月05日
中国の自動車市場に日本勢が積極投資
販売網を独自に 部品サプライヤーも相次ぎ進出
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

 中国の自動車産業は国内需要の増大に対応するため、設備拡大を活発に進めている。日本から中国に進出した企業もホンダ、日産、トヨタの広州組みに代表されるように増設に積極的だ。また販売網の新設、拡大や部品メーカーを含めた研究センターの設立も盛んで内外メーカーの競争が激しさを増している。

 中国市場での事業展開で注目されるのは日系メーカーの場合、日本国内での自動車生産を現地に移行し、日本国内の生産を調整するのではないかという点だが、いまのところ各社とも中国には別途の投資市場戦略を展開していく考えが強い。

 輸出戦略とのからみで中国にシフトするケースも部分的にはみられるが、国内で世界戦略を組み込んだ生産計画が立てられている。また中国市場は高級車、中小型車、低価格車がそれぞれ伸びているという事情もあって、車種別の販売店網構築が求められている。

 次々と増設計画を打ち出している日系各社に、現況と取り組みを聞いてみた。中国では国家発展改革委員会が第11次5カ年計画(06-10年)を策定。自動車の過剰投資を懸念しているとの情報もあって、企業側には早めに計画をまとめようとする意図がみられる。

 質問の内容は(1)中国市場への投資の現状と計画、それによる日本国内の生産計画への影響(2)部品・部材の調達をどのように進めるかーなど。販売網については各社とも積極的に拡大している。

【日産自動車】 07年に30万台の生産を予定。現在、広州17万台、武漢近郊6万台の能力。ほかにエンジン工場もある。日本国内とは別に事業計画を組んでいる。部品は日系企業を中心に現地調達の方針。現地の部品サプライヤーも育成しているが要は国際競争力次第。

【ホンダ】 広州は来年の増設で36万台になる。武漢は3万台を13万台に増設中。広州での生産分は1万—5万台を輸出に向ける。部品は現地から調達するが、日系のサプライヤーだけにこだわらない。国内の生産計画とは別な体制をとっている。

【トヨタ】 広州は06年が10万台。34万台に増設している。天津は第一期12万台に加え、20万台ふやしている。このほか長春に2万台の設備がある。中国での増設によって日本での生産を減らすことはない。部品は主に現地に進出した日系のサプライヤーから購入しているが、技術的な条件が合えば現地調達も行う。

【スズキ】 長安の20万台を40万台に増強する計画。部品はすでに現地からも調達している。中国は中国での事業計画を展開している。

【ダイハツ】 天津の生産台数を現在の年2,000ー3,000台を1万台に増強する計画。07年に吉林で3万台の工場を建設する。

【マツダ】 04年の長安での生産は10万台。今後、2010年ごろまでに30万台ていどに能力アップする方針。