2005年12月19日
ホンダ、非シリコン系の次世代型「薄膜太陽電池」を量産化
【カテゴリー】:新製品/新技術(経営)
【関連企業・団体】:ホンダ

 ホンダは19日、独自開発した非シリコン系次世代型薄膜太陽電池を量産化するため、熊本製作所内に年産27.5MW(メガワット)の太陽電池量産用新工場を設け、07年後半から生産を開始すると発表した。27.5MWは一般家庭(3.5KW)の約8,000世帯分に相当する規模。

 今回量産する太陽電池は、素材に銅・インジウム・ガリウム・セレン(CIGS)化合物薄膜を使用することで、製造過程で必要とされる消費エネルギーを、従来の結晶シリコン系太陽電池の約半分に抑え、これによって生じるCO2を削減する。また、薄膜電池としては、最高レベルの光電変換効率を実現した。
 
 同社は自動車排ガスのクリーン化や、CO2削減に積極的に取り組んでおり、国内の四輪車はすでに平成22年度の燃費基準を全重量カテゴリーで達成済み。今後は自動車メーカーとして初の太陽電池事業に進出することにより、化石燃料を使用しないクリーンエネルギーの製造・販売を通じて地球温暖化防止に貢献していきたいとしている。
 
ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1134980586.tif