2006年01月23日
GE東芝シリコーン、中国に4番目のシリコーン工場
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:GE東芝シリコーン、東芝

(上海発=特約)
 GE東芝シリコーンは17日、江蘇省南通市の南通経済開発区との間で同社の4番目で最大のシリコーン工場を建設する契約を締結した。新工場の建設費は78百万ドルで、2007年後半にスタートする予定。

 GE東芝シリコーンは中国に既に3つの製造拠点をもっている。上海市にあるGE東芝シリコーン(上海)が浦東地区と松江地区に2工場をもち、シリコーンゴム、シーラント、オイルエマルジョン、レジン、特殊製品を製造しており、広東省深セン市のJV、深セン通用精細有机硅有限公司(Shenzhen GETOS Fine Silicones : GE東芝シコーン 51%/深セン市広化実業発展有限公司 49%) がシリコーンエラストマーを製造している。上海の浦東には研究開発センターももっている。

 同社によると、CE東芝の中国での販売は過去3年で年率30%で伸びており、売上高はGEの全世界のシリコーン製品の売上高、約20億ドルの10-15%を占めている。

 GE東芝シリコーンは1971年設立で、現在の持株比率はGE 51%、東芝 49%。日本・中国以外ではマレーシア・タイに製造販売拠点、香港・韓国・オーストラリア・シンガポールに販売拠点を持ち、タイでは更に、信越化学とのJVの「アジア・シリコーンズ・モノマー」でシリコーンモノマーを製造している。
(参考 既報 http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile.php?NCODE=13726)


 中国のシリコーン製品の需要は今後5年間で15-20%の伸びを示すと見られており、世界のトッププレーヤーが中国への投資を競っている。ローディアはBlueStarとのJVで天津に大規模プラントを建設しており、ワッカーとダウコーニングは共同で張家港にシリコーン中間体の製造プラント建設を決めた(最終製品は個別に製造)。最近ではワッカーが広東省順徳市のDymatic Chemicalsとの間でシリコーンエマルジョン製造販売のJVを設立している。
(参考 ローディア/BlueStar 既報 http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile.php?NCODE=16200)