2006年01月26日
富山化学とアステラス、キロノン系合成抗菌剤開発で基本合意
【カテゴリー】:経営(ファインケミカル)
【関連企業・団体】:富山化学、アステラス製薬

 富山化学工業とアステラス製薬は26日、富山化学が創製したニュータイプのキノロン系合成抗菌剤「T-3811」(一般名:ガレノキサシン)の経口剤について、国内における販売、および共同開発等について基本合意したと発表した。両社は本年3月31日までにライセンス基本契約を締結する。

【主な合意事項】
(1)製品は富山化学が製造し、大正富山医薬品(本社:東京都豊島区、上原明社長)とアステラス製薬が同一ブランドで共同拡宣する。

(2)アステラス製薬は富山化学に対して、ライセンス基本契約締結時の一時金に加えて、
申請時・承認時・販売等のマイルストーンに応じて一時金を支払う。

(3)アステラス製薬は、今後、日本におけるT-3811 の経口剤の適応拡大について開発に参画する。

<T-3811 のプロフィール>
・従来のキノロン剤と異なり、キノロン骨格の6位にフッ素原子を持たないニュータイプのキノロン系合成抗菌剤である。
・幅広い抗菌スペクトルを有し、耐性菌として問題となっているPRSP(ペニシリン耐性肺炎球菌)やMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)等に対しても有効である。
・経口吸収性、組織移行性に優れ、1日1回の投与が可能である。

<T-3811 の開発状況>
・国内では、富山化学と大正製薬が呼吸器感染症および耳鼻科感染症を目標適応症として共同開発し、現在申請準備中である。

・海外については、富山化学が米国シェリング・プラウコーポレーションに、日本、韓国、中国を除く全世界における開発、使用、販売についての権利を供与しており、呼吸器感染症から外科系感染症までの幅広い適応症を取得するために行われた臨床試験において、全ての試験で対照薬との非劣性が証明されている。

 富山化学と大正製薬は、すでに「T-3811」を大正富山医薬品で販売することで合意して
いるが、今回の基本合意により、今後は富山化学、アステラス製薬、大正製薬、大正富山医薬品の各社が協力して国内での製品価値の最大化を目指す。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1138258633.pdf