| 2006年02月10日 |
| 中国とイランでエチレン新プラントが稼動開始 |
| 誘導品の設備全体の操業開始は3月初旬か |
| 【カテゴリー】:海外(原料/樹脂/化成品) 【関連企業・団体】:なし |
わが国の複数の大手商社が現地で入手した情報によると、中国とイランで大型エチレン新プラントが先月末に相次いで稼動を開始した。いずれもオンスペックとなっている模様。ただし、エチレンプラントと同時に完成した誘導品設備の多くはまだ試運転中であり、全てのプラントが本格稼動に入るのは3月上・中旬になるというのが各商社に共通した見方となっている。 今回新たにオイルインしたエチレンプラントの一つはイランのMaroun(マルーン)PCがバンダルイマムに建設した年産110万トン設備。イランでは7基目のエチレン装置であり、この結果同国のエチレンの総設備能力は同233万トンとなった。 マルーンでは、これに合わせて同30万トン能力のHDPE設備と同じく同30万トンのLDPE設備ならびに同44万トンのEG装置の建設工事も完工、近く試運転に入る予定と伝えられている。 もう一つの新エチレンプラントは中国のShell/CNOOCが広東省に建設した同80万トン設備。これには同25万トンのLDPE設備、同20万トンのL-LDPE/HDPEのスイングプラント、同32万トンのEG装置、同55万トンのSM--の4種類の誘導品設備も合わせて新設されている。これらの誘導品設備のうちでエチレンプラントに合わせて稼動に入っているのは現在のところはポリエチレンプラントだけ。EGとSMの装置の操業開始は2月末から3月はじめの間になると見られている。 今年中に稼動を開始する大型エチレンプラントは世界全体でもこの2基だけ。対する需要は中国を中心に引き続き順調に拡大していくと見られている。ある大手商社では全世界の今年のエチレンの需要の伸び率を5%と想定している。しかも今年は需要拡大の中心となるアジア地域でエチレンプラントの定修が集中的に実施される見通しであり、このため全体に需給バランスは一段とタイトになるとの見方が一般的となっている。 |