2006年02月13日
日亜化学が権利放棄を検討
中村氏の青色LED・404特許
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:日亜化学

 日亜化学工業は青色LED(発光ダイオード)の404特許で、米国カリフォル二ア大サンタバーバラ校の中村修二教授の持つ権利を放棄する方向で検討を始めた。

 404特許は青色LED製造に使う窒化物半導体結晶膜の成長方法に関するもの。中村氏が日亜化学勤務時代に発明し、92年に同社が特許出願した。同氏は日亜退社後の2001年8月に同特許譲渡の対価を求めて提訴した。

 04年1月、東京地裁は判決で200億円の支払いを命じたが、日亜側が控訴し、8億4391万円に減額して和解が成立した。

 裁判中に日亜側は、青色LEDに製造で同特許を使用していないと主張してきたいきさつがあり、同権利を手放すことで、一応のけじめをけることにしたものとみられる。