2006年02月14日
韓国・KPICがメタセシス装置の本格操業入り
アジア地域の工業化ラッシュの口火
【カテゴリー】:海外(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:なし

 大手商社筋が現地で入手した情報によると、韓国の総合石油化学企業のKPICはこのほど温山コンビナート内で年産11万トン能力のメタセシス法プロピレン装置の本格操業に入った。これによって同社は、これまで自社のエチレンプラントで併産される分だけでは不足しているためPP向けに外部から購入していたプロピレンの完全自給化を実現できることになった。

 アジア地域ではこの数年プロピレン不足が続いており、このためメタセシス法によって選択的にプロピレンの増産体制を整える準備に入る石化企業が増えている。日本でも、三井化学が04年に14万5,000トンの装置を堺に建設して自給率の向上を図り、続いて新日本石油化学も05年末に同じく14万5,000トン設備を川崎に設置して試運転しているところ。

 韓国では今回のKPICが初めてのメタセシス法設備の操業企業となったわけだが、これに続いてLGケミカルも麗川で12万トン装置の建設工事に入っていて今年第4・四半期中に完工の予定にある。さらにアジアでは、シンガポールのPCSが20万トンの、また台湾のFPCが25万トンのメタセシスプラントを建設中で、いずれも今年末に完成の見通しとなっている。今回のKPICはそうしたアジア地域におけるメタセシスの工業化ラッシュの口火を切ることになる。