2001年09月04日
韓国・暁星、LPGのデハイドロ装置を全面的に再稼動
プロピレンの入手難と価格の上昇に対処
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:なし

 わが国の大手商社やPPメーカー筋によると、韓国のPPメーカーの一つの暁星はこのほどLPGのデハイドロ装置の全面的な再稼動に踏み切った模様。年産16万5,000トンの脱水素装置をフル稼働し、得られたプロピレンの全量を自らのPPの原料に利用しているという。
 
 同社は、年産26万8,000トン能力の設備を持つPPの中堅メーカーで、必要な原料プロピレンの多くは自らLPGを脱水素することによってまかなう体制を整えている。大手ANメーカーの泰光産業同様に原料を極力自給する政策を取ってきたわけ。しかし今年春以降は、LPGの高騰とナフサ分解によるプロピレンの国際スポット相場の下降に対応してデハイドロ装置を運休し、必要原料を海外のナフサ分解によるプロピレンに切り替えていた。
 
 そうした中で今回再びデハイドロの全面再開に踏み切ったのは、全世界的なプロピレン不足の進行によって思うような価格で必要なプロピレンを確保できなくなってきたためと見られる。もっとも同社の場合は、もともとPPの設備能力見合いの自給能力はないので、デハイドロ装置の全面再開後も海外の石油化学企業からプロピレンを購入していく必要がありそう。
 
 一方の泰光産業も同じ背景からデハイドロ装置の稼動再開に踏み切っているが、労働争議の影響で稼働率は必ずしもまだ高くないといわれる。