2006年02月22日
協和発酵、英社からパーキンソン病治療用の自己注射製剤を導入
【カテゴリー】:経営(海外)
【関連企業・団体】:協和醗酵

 協和発酵は22日、英国の医薬品会社ブリタニアファーマシューティカルズ社と、進行期パーキンソン病における運動症状改善を対象とした「アポモルフィン」自己注射製剤の日本並びにアジアの一部での独占的開発・販売権を取得するライセンス契約を今月7日に締結したと発表した。

 同社は今後、日本での承認・上市に向けた臨床開発を実施する。 また英社に対し契約金、および開発段階に応じたマイルストーンを支払う。

 「アポモルフィン」はドパミンに類似した物質で、ドパミンに代わって神経細胞表面のドパミン受容体に直接結合し、症状を緩和・改善する。

 レボドパなど既存の抗パーキンソン剤を服用中にもかかわらず薬効の持続時間が短くなる“ウエアリング・オフ現象”や、突然体が動かなくなる急性症状“オン・オフ現象”が頻回に現れる、進行期のパーキンソン病が対象の薬剤という。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1140577892.doc