2006年03月02日
プラ容器包装のリサイクルは引き続き順調
1月は引き取り量が5.3%増、再商品化量が13.4%増
【カテゴリー】:環境/安全(原料/樹脂/化成品、実績/統計)
【関連企業・団体】:日本容器包装リサイクル協会

 日本容器包装リサイクル協会が容器包装リサイクル法に基づいて実施しているプラスチック製容器包装の市町村からの引き取りと再商品化(リサイクル)活動は、PETボトルと異なり引き続き順調に進展している。
 
 1月の引き取り数量は4万6,160トンで、前年同月を10.2%上回った。昨年4月からの累計は44万564トンで、前年同期の実績を18.3%上回っている。年度トータルの引き取り量も前年度を上回るのは間違いないと見られる。その場合は同法の施行いらい5年連続で前年度を超えることになる。

 1月の引き取り数量4万6,160トンのうちの4万6,085トンは白色発泡スチロール製食品用トレイを除く「その他プラスチック製容器包装」で占められている。同容器包装の前年同月比は10.3%増となっている。同トレイの引き取り量は75トンで、前年同月を18.5%下回っている。

 また4月からの累計の44万564トンのうち「その他プラスチック製容器包装」は43万9,767トンを占めている。前年同期を18.4%上回っている。同トレイは797トンで、前年同期比は13.8%減となっている。同トレイが1月でも累計でも前年を大きく下回っているのは、スーパー等の量販店の店頭で同トレイメーカーが自主回収している量が圧倒的多数を占めているため。

 一方の再商品化量は1月が3万2,748トンで前年同月比5.3%増、4月からの累計が29万707トンで前年同期比13.4%増となっている。この場合もほとんどを「その他プラスチック製容器包装」が占めている。1月は3万2,670トンで前年同月比5.3%増、4〜2月の累計が28万9,989トンで前年同期比13.5%増となっている。同トレイは1月が78トンで同7.1%減、累計が718トンで同13.1%減。

 「その他プラスチック製容器包装」の再商品化実績の中では、プラスチック製品化の伸びの大きさが特に目を引く。1月は6,978トンで同42.6%増、累計は7万2,212トンで同56.5%増となっている。数量面では引き続きコークス炉化学原料化が最も多い。1月は1万5,621トン(前年同月比19.9%増、累計は13万9,700トン(前年同期比27.4%増)で、ともに他を大きくリードしている。