| 2006年03月02日 |
| 住友化学、大型液晶テレビ用偏光フィルム 大幅増設 |
| 日本・韓国・中国で4系列、計3,400万平方メートル増強 |
| 【カテゴリー】:経営(新製品/新技術) 【関連企業・団体】:住友化学 |
住友化学は2日、大型液晶テレビ用偏光フィルムの需要増大に対処するため、原反設備の大幅増設を決めたと発表した。新たに日本1、韓国2、中国1と3カ国で計4系列、合わせて年産3,400万平方メートルの増強を行う。総投資額は約500億円。 完成は07年6〜7月の予定。現在日本と韓国で進めている3系列(年産1,800万平方メートル)の増設分と合せて、同社の偏光フィルム年産能力は7,600万平方メートルとなる。 また、液晶パネルメーカーが大型テレビ用パネルの工場展開を中国で進めているため、偏光フィルム原反増強だけでなく、大型テレビ専用の加工工場を台湾、韓国に次ぎ中国にも建設する計画である。 大型液晶テレビは、品質が向上したことや価格の低下などにより急速に普及しており、これに伴いパネルの主要部材である偏光フィルムの需要も急増している。とくに同社の大型液晶テレビ用偏光フィルムは国際的にも高いシェアを占め、技術面でも同分野のスタンダード製品となりつつある。 このため同社は、現在進めている増強工事の完成を急ぐ一方、追加投資によって生産能力をさらに大幅拡大させることにした。今回の設備は大型テレビ専用系列とし最新技術を投入する。 【設備増強の概要】 ◇愛媛工場:1系列 年産850万平方メートル ◇韓国(東友ファインケム):2系列 年産850万平方メートル(計1,700万平方メートル) ◇中国(住化電子材料科技(無錫)有限公司):1系列 年産850万平方メートル ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1141262649.pdf |