2001年08月31日
「三井住友ポリオレフィン」10月1日の営業開始延期へ
公取委の事前審査が長期化
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:住友化学、三井化学、公正取引委員会

 三井化学、住友化学の両社は31日、10月1日に予定していたポリオレフィン事業統合新会社「三井住友ポリオレフィン」の設立が、公正取引委員会の事前審査のつごうで間に合わず、営業開始日を延期せざるを得なくなったと発表した。
 
 公取委への事前説明は2000年12月から行ってきたが、8月31日現在、まだ終了していない。このため統合を前提にした両社間の細目交渉が出来ない状態だという。
 
 ポリオレフィン事業はこのところ原料高や輸入の大幅な増加などグローバリゼーションが進む中で厳しい事業環境にある。2004年には輸入関税の引き上げによる海外品の大量流入も予想されている。このため競争力強化を図ろうと、事業統合の具体案づくりを急いできた。

 両社は公取委の理解を早期に得たいとして、引き続き努力していく方針である。