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2006年03月17日 |
住友化学、樹脂の商社口銭体系を改訂 |
初の「定率制と定額制の組み合わせ」に |
【カテゴリー】:経営(原料/樹脂/化成品) 【関連企業・団体】:住友化学 |
住友化学は4月1日をもって、ポリオレフィンの商社口銭体系を改訂することにした。現在は一次店の口銭を一律3%に設定しているが、4月1日以降はそれを2%に縮小する一方で定額口銭として1キログラム当たり1円を加算することとする。 定率制と定額制の組み合わせによる商社口銭体系の制定はポリオレフィン業界ではこれが初めてとなる。同1円の定額分については1年後に見直して、各商社別に減らすか増やすかしたい考え。同社では、商社が持つ機能をこれまで以上効果的に発揮してもらうようにするのが今回の改訂の目的と説明している。 ポリオレフィンメーカーは、かねてから国際競争力の強化策の一つとして商流の改革に積極的に取り組んでいる。商社口銭の縮小や一次店の削減、さらには小口取り引きの特定商社への集約化等が主なテーマとなっている。今回の住友化学の改善は、単なる口銭の圧縮ではなく各商社の活動内容をきちんと評価できるシステムに改めるという点がこれまで大きく異なるところ。他のポリオレフィンメーカーでも同様の内容の口銭体系に切り替えるところが出る可能性がある。 |