2006年03月27日

住友化学、マラリア防圧へ「オリセット(R)ネット」33万張り寄付

【カテゴリー】：経営（新製品/新技術） 【関連企業・団体】：住友化学

住友化学は27日、米国の非営利団体「ミレニアム・プロミス」に、マラリア蚊の防除に効果のある独自開発の防虫蚊帳「オリセット(R)ネット」を約33万張り寄付すると発表した。CSR活動の一環としている。 　ミレニアム・プロミスは、極度の貧困の撲滅を目的として国連が掲げた「ミレニアム開発目標」に基づき、米国で組織された団体。アフリカでも特に貧困が深刻な112の村をモデル地域に選定し、農業技術、食料、教育、医療等の支援を行う「ミレニアムビレッジ」プロジェクトや、マラリア対策としての「オリセット(R)ネット」の配布、医薬品の供与などを行っている。今回の寄付は、このマラリア対策プロジェクトに全面的に協力するものとなる。 　 　「オリセット(R)ネット」は、耐久性に優れ、洗濯しても5年以上効果が持続するなどの特徴がある。今後ミレニアムビレッジで配布され、50万人以上の人をマラリアから救うことが期待されている。 　同社はこれまで、国連児童基金(UNICEF)、世界保健機関(WHO)などを通じて、アフリカ各国へこの蚊帳を供給してきた。2003年にはタンザニアの蚊帳メーカーに技術を無償供与し、現地での量産体制を整えたが、さらに大幅な能力増強を図る方針。同社はまた、この収益の一部でアフリカに小学校を建設するなど、学校教育支援にも取り組んでいる。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1143427886.pdf