2001年08月30日
テクノポリマー、鐘化からABS樹脂の営業権取得
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:JSR、カネカ、テクノポリマー、三菱化学

 テクノポリマーは30日、鐘淵化学工業との間で鐘淵化学がもつ超耐熱・耐熱ABS樹脂(商品名『カネカMUH』)の営業権および製造技術を2002年10月1日をめどに譲り受けることで合意したと発表した。

 鐘化は高砂工場に年産2万1,600トンと、規模としては大きくないが、耐熱性などに優れた特殊タイプのABS樹脂設備をもち、自動車分野などに用途を絞って販売してきた。

 一方、テクノポリマーは1996年7月に三菱化学とJSR(当時は日本合成ゴム)のABS樹脂事業を統合して発足、四日市に年産29万トン設備をもつわが国最大のABS樹脂メーカーで鐘化から営業権、製造技術を買収することにより、事業基盤の強化を図ることにした。鐘化が海外にもっている営業権も譲渡日までに引き継ぐとしている。