2006年04月03日
山東省シ博市が日系企業を積極誘致
化学、医薬、電子情報、機械、製紙、紡績など
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

 山東省のシ博(シはさんずいに「く」を3つ、下に田)市から韓家華・副市長ら幹部が来日、3月31日、東京都内のホテルで同市の投資環境説明会を開いた。現在、化学、医薬、電子情報、機械、製紙、紡績、冶金、建材、陶器・セラミックスなどの産業が発達しており、とくにエチレン年産80万トン規模の現有設備を2010年までに140万トンに拡大する計画を進めるなど意欲的。

 同市は斉の古都で青島市と省都・済南市の中間にある。青島市の国際空港まで210キロ。人口415万人(市街274万人)、5つの区、3つの県で構成されている。一人当たりGDP4,800元。陶器やサッカー、凧揚げで知られる。

 国家レベルのハイテク技術産業開発区があり、内外の企業2,600社、うち世界大手500中の6社が進出している。独シーメンス、米PPG、モルガン、ケムファーム、韓国サムスンなど。日本からは三菱重工業、旭硝子、シチズン、石原産業、三井物産、双日など。大学は山東理工大など16校、各種の科学研究機構が約960カ所。市の総生産が区は1,200億元(04年)。

 シ博市の主な業種別産業開発状況は以下に通り。

<化学産業>
 市内の化学企業は1,400社あり、従業員10万人余り。売上高は04年で660億元、輸出品15.4億元で山東省第2位(第1位は青島市)。化学企業6社が全国の100強(トップ100社)に入っている。2社の売上高が年100億元以上。

 年間石油精製能力1,500万トン、エチレン80万トンや107万トンのプラスチック、80万トンのか性ソーダ、4万トンの農薬などがある。2010年までに売上高1,500億元、石油精製能力2,000万トン、エチレン140万トン、合成ゴム41万トン、プラスチック210万トン、可塑剤80万トン、農薬6万トン、四ふっ化エチレン3万トンを目指す方針だ。

<医薬産業>
 医薬品、医療機器、医薬包装など医薬関係企業が1,245社あり、04年の売上高は90億元。山東省第1位。製品はアスピリン1万2,500トン、ビタミンC原料1万トン、アナルジン、セハロスポリン、テラマイシン、ペニシリンなど。

<紡績アパレル産業>
 市の紡績アパレル企業は、04年で2,100社、従業員14万人、売上高300万元輸出額5.2億ドル。山東省の6大アパレル基地の一つである。2007年までに輸出8.9億ドル(年平均20%増)を目指し生産能力を化繊80万トン、糸20万トン、デ二ム地3億メートル、先染め生地2億メートル、化繊生地10億メートル、服装1億2,000万着ニット品5万トンに増強する計画。
 
<電子情報産業>
 トランジスタ、石英共振器、真空スイッチ、電子セラミックス、電力用電子制御モジュール、電力自動制御システムなどを生産しているが、2010年の売上高100億元を目標に設備を増強する。カラーTV100万台、電子素子100億個、電子部品100億個、電力用電子モジュール20万セット、セラニックスと銅のパッケージ基板200万枚、ソフトウェアとシステム集成10億元。高級石英クリスタル素材、磁石性素材も増産する。

<自動車産業>
 現在、自動車、部品、原材料のメーカーが100社以上ある。売上高年68億元。2007年に軽トラック(小型商用車を含む)10万台、改装商業車1万台、自動車用板ばね8万トン、ギアシステム70万セット、スチール車輪90万台、ブレーキ100万個などの能力とする予定。

<軽工業>
 製紙、ガラス、プラスチック加工、軽機械、バイオ、皮革、家具、工芸品などの企業が358社ある。従業員10万6,000人、売上高245億元。04年に紙を147万トン、67億元を売り上げた。ガラスは28.5億元、プラスチックは30万トン、31.5億元、軽機械7.6億元。板ガラスの生産は全国第3位、山東省第1位。