| 2006年04月14日 |
| 蘇州・呉江市が日系企業を積極誘致へ |
| 上海に近く、交通優位、水郷の都市 |
| 【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:なし |
水の城、緑の都、交通優位を強調する江蘇省の呉江市が、一段と産業インフラの整備を進め、企業の積極的な誘致に乗り出した。4月6日、呉江市委員会の朱民書記を団長とする訪日代表団が、都内のホテルで同市の投資環境を説明した。 同市は東の上海に近接し、北に蘇州、南に杭州、西に太湖があり、長江デルタのほぼ真中に位置する。総面積1,176平方キロ、人口113万人(うち戸籍人口78万人)。呉江市経済開発区(1993年設立、面積80平方キロ)など2つの省クラス開発区と呉江臨濾経済区、輸出加工区など10の開発区を持つ。 蘇州−嘉興−杭州高速道、上海−蘇州−湖江高速道が縦横に走り、北京−杭州の大運河も通っている。浦東空港まで125キロ、南京まで198キロ、杭州まで135キロ、蘇州まで9キロの距離。 上海を中心とする「1時間経済圏」にあり、長江デルタ経済圏との高速道路網の発展で物流など交通の優位性がここ数年来、急速に高まった。05年の市のGDPは403億元、対外貿易額は131.6億ドル、うち対日貿易額は15.3億ドルと全体の11.6%を占めた。 市の産業はIT産業(42%)、通信ケーブル(21%)、シルク(14%)、新型建築材(6%)、精密機械(5%)など。ITは光電産業が中心。カラーデスプレイ1,000万台、スキャナ360万台、ノートパソコン500万台、携帯電話1,200万台、LCDデスプレイ1,000万台の年間生産量。 外資は1,717社、60億ドルを投資。台湾(45%)、韓国(23%)、欧米、日本(各9%)などが出ている。日本からはNECトーキン、古河電工、日本航空電子、日立デスプレイ、信越ポリマー、ミツミ電機、トヨタ、アシックス、マブチモータ、SKD,フジクラ、津田駒や三菱商事、丸紅、伊藤忠、三井物産など100社ほど進出している。 同市は05年に全国県域経済基本競争力ランクで、第6位となった。また、シルク製品の生産量が全国の8分の1、輸出量が6の1を占めている。 問い合わせは国際貿易促進協会TEL03-3506-8271、呉江市駐日本連絡事務所TEL043-297-3385 |