| 2006年04月20日 |
| わが国初の溶剤分離法塩ビ再生工場が完成 |
| 神鋼グループ企業が年26,000トンを処理へ |
| 【カテゴリー】:環境/安全(原料/樹脂/化成品、新製品/新技術) 【関連企業・団体】:なし |
神戸製鋼グループの一つのコベルコ・ビニループ・イースト社は20日、千葉県富津市にわが国初の溶剤分離法による塩ビリサイクル工場を完成して4月1日以降順調に試運転中と発表した。 今回同社が完成した工場は、農業用ビニルシート(農ビ)、壁紙、電線被覆など各種の使用済み塩ビ加工製品を、ベルギー・ソルベイから導入した溶剤分離プロセス(ビニループプロセス)によってバージンレジンと同等の品質のポリマー(コンパウンド)に再生するというもの。年間2万6,000トンの塩ビ系廃棄物から1万8,000トンのポリマーを再生する能力を持つ。 収集した農ビや壁紙等を破砕・洗浄等で前処理したあと、塩ビを選択的に溶解する溶剤によって塩ビだけを分離・溶解し、次いでスチームで溶剤を蒸発させて塩ビコンパウンドを顆粒状で回収するというのが同プロセスの概要。コストについては明らかにしていないが、「バージン原料に近い価格での販売を計画している」(平井等・同社社長)という。 現在は、使用済みの農ビや壁紙を使って試運転中。5月末まで試運転して6月早々から営業運転と製品の販売活動を開始する計画。総事業費は約35億円。うち7億6,500万円は環境省と千葉県からのエコタウン補助金で賄うことにしている。 当面は農ビ、壁紙、電線被覆材の3種類の使用済み塩ビ製品を対象にしていく。全体の70%を農ビからの再生品で占めることになる見通しだという。将来は塩ビ管・継手やターポリン等も処理していく考えだ。 初年度は30%の稼働率にとどまるが、07年度は70%に引き上げ、08年度にはフル稼動を目指すとしている。その時点での目標売上げ高は年20億円という。また、「時期はまだ未定だが、いずれは同地域での能力増強や関西地区への進出等による全国展開を実現したい」(同社長)とも述べている。 |