2006年04月24日
青島市、港湾架橋、地下鉄などインフラ整備急ぐ
10年までの経済発展5ヵ年計画で開放都市拡大
【カテゴリー】:海外
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 山東省の青島市は中国の第11次5ヵ年計画で、胶州湾の入口にかける港湾架橋(青島‐黄島間)の建設が中央政府から認められたことから、改めて港湾、海洋、観光の三大産業に重点を置き、開放都市として一層の発展をはかることになった。

 同市は08年の北京五輪でヨットレースを担当するため、都市整備を行っておりており、港湾架橋はその一環。6車線36キロの大橋を含め全長90キロ、トンネル、地下鉄などを含め、90億元が投入される。工期36ヶ月。外資に25年の経営権を与えて実施する計画。

 この工事を中心にこれまで進めてきた港湾工業、海洋研究、観光開発などについてより一層、国際レベルを目指し、家電・電子、石油化学、自動車、新素材などの産業を並行して拡大、発展させる計画。また、造船、港湾産業の育成にも力を入れる。

 同市は総面積1万654平方キロ、人口740.9万人(市内人口265.43万人)。05年のコンテナ輸送が631万トンと寧波港の521万トンを越し、上海、深センに次ぐ第三位となった。高速道路が9本、煙台、済南、上海、ハルピンなどに繋がっている。

 青島国際空港は成田から2時間40分、北京・上海・ソウルから1時間。世界42都市へ65本のフォライトラインを持つ。瀋陽、北京、天津,南京、上海、杭州などが300キロ内経済圏。GDPは2,696億元、01年の1,316億元に対し5年で倍増した。

 中国最初の対外経済開放都市の一つで、05年の貿易総額は305億ドル(うち輸出176億ドル)。主な輸出製品は電機・電子、機械、運送器具、水産品、鉄鋼、化学、服装など。ハイアールの家電製品、海信の家庭用エアコン、小型パソコン、AUCMAの電気加熱機、青島ビールなどブランド製品も数多くでている。

 世界大手500社のうち77社が142プロジェクトを展開している。05年末までの投資累計は235.5億ドルに及ぶ。日本からは松下電器産業、日立製作所、三洋電機、荏原、旭硝子、アサヒビール、ダイキン、加ト吉など1,453社。製造分野に集中している。

 市では今後の5ヵ年でGDP一人当たり6,500ドル(05年は約4,500ドル)、対外貿易600億米ドル(うち輸出348億ドル)、外資投資年間15%増とする発展目標を作成した。市は城陽、李滄、四方、市北、市南、黄島など7つの区と平度、即墨、菜西、胶州、胶南の5つの衛星都市で構成されている。また、この5つの市に環海を加え、6つの経済合作テスト区が設置されている。

 同テスト区は今後、重点的に発展させる計画だが、これより先、胶州湾北海岸に設置した物流園区(5.5平方キロ)や輸出加工区(19平方キロ)、同西海岸の高新区(5平方キロ)、保税区、外洋岸のハイテック産業開発区などの重点開発区がある。

 市はドイツ風の赤レンガの屋根が特徴的で、歴史的な建物や公園も多く、沢山の旅行者が訪れる。05年に海外から約68万人、日本からは19万人ほど。国際的な事業ではAPEC中小企業技術交流博覧会(5月)、国際消費電子博覧会(7月)、青島国際ビール祭(8月)などが開かれている。

 教育は大学・短大20校、在校生25万人、高専・専門高校が79校、在校生15万人。昨年、日本人学校、JETOROの事務所ができた。日本領事館の開設も予定されている。