2006年05月10日
三井デュポン、EVA、アイオノマー樹脂など値上げ
6月1日出荷分から最低キロ15円引き上げへ
【カテゴリー】:市況
【関連企業・団体】:三井・デュポン・ポリケミカル

 三井・デュポンポリケミカルは10日、EVA、EEA、アイオノマーなど、エチレン系高機能性樹脂全品種の価格を6月1日出荷分からキログラム当たり15円以上引き上げると発表した。

 対象となるのは、EVA樹脂、EEA樹脂、アイオノマー(商品名・ハイミラン)、酸コポリマー(同・ニュクレル)、多目的シール樹脂(同・CMPS)、熱可塑性エラストマー(同・アルクリン)、高機能接着性樹脂(同・HPR)の計7品目。

 EVAとEEAは、昨年10月〜11月にかけて実施したキログラム当たり20〜30円の値上げに続く第6次、アイオノマーや酸コポリマー等は第5次の価格修正となる。

 今回の値上げの理由としては、
(1)6月以降のナフサ価格がキロリットル当たり5万円を超えるレベルに大きく引き上げられる見通しとなりエチレン価格の再騰が避けられなくなってきたこと
(2)ビニルアセテート、エチルアクリレート、メタクリル酸など各種副原料の価格が引き続き高騰していること
(3)C重油の高騰等で電力費などユーティリティのコストが一段と上昇してきたこと
の3点を挙げている。
 
 最低15円の値上げのうち10円はエチレン価格の上昇分、残り5円が副原料費とユーティリティ費の高騰分という。