2006年05月18日
「RING・06年度計画」鹿島・千葉・水島3地域で推進
【カテゴリー】:行政/団体(経営)
【関連企業・団体】:JSR、旭化成ケミカルズ、出光興産、鹿島石油、極東石油、ジャパンエナジー、新日本石油、住友化学、丸善石油化学、三井化学、三菱化学

 石油コンビナート高度統合運営技術研究組合(RING、理事長=小沢稔新日本石油精製社長)は18日、発足から第3次となる06年度事業計画を発表した。
 
 事業名は「石油精製高度機能融合技術開発事業」(RING・3)で、コンビナート域内の生産性向上を図るため、異業種・異企業間における高効率生産技術や高付加価値原料製造技術などを開発するのが目的。
 
 事業期間は06年ー09年度の4年間。事業対象となるのは鹿島、千葉、水島の3コンビナート地域で、石油精製6社と石油化学メーカー6社の計15社が参加する。総事業費は78億円。
 
 第1次計画(2000−02年度=5地域)がコンビナート内設備の共同運用・操業情報の共有化、生産管理技術の開発などを目的とし、第2次計画(03−05年度=7地域)では主として副生成物の高度利用を目指したのに対して、今回は開発テーマがさらに高度化した。地域ごとの開発テーマと参加企業は以下の通り。

【鹿島地区】「石油・石化原料統合効率生産技術開発」

 コンデンセートをスプリッターにかけ、C5留分など他の副生成物と一括して脱硫し、芳香族やガソリン、エチレン、プロピレンの原料として効率的に利用する。参加企業は鹿島石油、三菱化学、JSR、鹿島アロマティックスの4社。
 

【千葉地区】「コンビナート副生成物・水素統合精製技術開発」

 コンビナート内で副生する未利用C4留分を原料として高効率でプロピレンを生産する技術を開発する。また、全域の副生水素を集め、大規模に活用するための高純度回収技術、安定供給システムを開発する。参加企業は出光興産、コスモ石油、極東石油工業、三井化学、住友化学、丸善石油化学、大陽日酸の7社。
 

【水島地区】「コンビナート原料多様化最適供給技術開発」

 原料多様化のためコンデンセートを精製処理し、エチレンやガソリン、芳香族生産のための原料として安定的に製造・供給する技術を開発する。参加企業は新日本石油精製、ジャパンエナジー、三菱化学、旭化成ケミカルズ、山陽石油化学の5社。
 
ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1147932563.tif