2006年05月25日
OPP、CPPともに着実な伸び続く
4月の出荷も非食品包装用が好調
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:日本ポリオレフィンフィルム工業組合

 日本ポリプロピレンフィルム工業連合会が25日に明らかにしたところによると、OPP(PP延伸フィルム)とCPP(PP無延伸フィルム)の4月の出荷数量はいずれも前年同月の実績を上回った。OPPは2ヵ月連続の、CPPは3ヶ月連続の前年同月超えである。

 両品種のうちのOPPの4月の総出荷数量は2万3,025トンで、前年同月を2.5%上回った。最大消費分野である食品包装用はわずか0.3%ながらマイナス成長となったが、繊維・雑貨用が4.6%、工業用・その他が7.5%増えて食品用の落ち込みをカバーした。

 一方のCPPは1万3,852トンで4/6%増となった。この場合も主力の食品包装用は2.4%減と不調であったが、工業用が40.5%増、繊維・雑貨その他が43.2%増とともに大きく成長して食品用の縮小を完全に補った。

 OPPの場合もCPPの場合も、フィルム各社が価格面でイニシアチブを取れる高付加価値品種へのウエートシフトに懸命に取り組んでいることが実績面にはっきり現れるようになってきたといえる。

 両品種合計は3万6,877トンで、前年同月の実績を3.3%上回っている。また、1月から4月までの累積は、OPPが8万5,112トンで前年同期比2.0%減、CPPが5万1,414トンで同3.6%増、トータルが13万6,526トンで同横並びとなっている。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1148545549.tif