| 2006年05月29日 |
| 河南省の省都・鄭州市が日系企業の誘致へ |
| 高新技術(ハイテク)産業開発区の利点説明 |
| 【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:なし |
1991年から中国53の高新技術産業開発区の一つとして活躍してきた「鄭州ハイテク産業開発区」が、日本企業の誘致をはかるため、このほど都内で投資環境説明会を開いた。 同区の李建民・主任ら幹部が主席した。 鄭州市の人口は約770万人、面積7,416平方キロ。1人当たりGDPが2,350ドル(04年)。鄭州ハイテク産業開発区は市の北側中央に位置し、面積約90平方キロ。うち26平方キロが開発済みで、3,500のプロジェクトが展開されている。 環状快速道路と高速道路が走り、中国高速道路網と鉄道網に繋がる。旅客輸送は5時間以内に北京、青島、上海、西安、武漢、南京、連雲港、寧波など中国主要都市に着く距離。貨物輸送は10時間。市内に鄭州新鄭国際空港がある。連雲港まで700キロ。 鄭州は古くから工業地域で、科学技術が発達している。河南大、鄭州大、華南理工大など大学や短大、専門大など72カ所、科学研究機関が4,000カ所近くある。 産業は超硬材料のダイヤモンド、窒化ホウ素などの新材料が集中的に生産されている。また自動車用の光電産業が発達している。電子情報産業も販売で河南省の50%以上を占めている。とくに生物医薬産業は盛んで国のGMP認証を得た製薬企業が80%を占める。 外国企業は独などの欧州、米国勢、韓国勢。日系は日産自動車(軽乗用)、明電舎(発電機、重電機、避雷機)、カワシマなどまだ少ない。 明電舎は「ここ10カ月ほどで中国電力会社の認知を得た。土地代や人件費(管理者と技術者が月350ドル、技術労働者が185ドル)が安く、建築費〈1平方メートル当たり75‐100ドル〉は国内の半分ほどですんだ」と話す。 工場のリース料は1平方メートル当たり月1.5−2ドル。特恵地価が20‐25ドル。インフラも整備されている。給水能力は1日10万トン、給電が32万KVA,熱が時間当たり75トン。 今後の産業発展策としては、自動車・部品,印刷・包装、物流などに重点を置く。国家級の大学科学技術園と海外留学生創業園で産業をインキュベートする創業センター提供や資金、ベンチャーの投資と保証なども行う方針。 印刷・包装ではハイテク産業開発区に印刷・包装工業園(1平方キロ)を建設した。多色高速、数字化印刷前処理などを行う。ほかに薬品物流センター(永和高科)の建設を計画、パートナーを探している。 問い合わせは日中協力促進会(TEL03−5628−7070) |