2006年06月21日
協和発酵、富士工場に臨床試験用の抗体医薬製造プラント新設
【カテゴリー】:経営(ファインケミカル)
【関連企業・団体】:協和醗酵

 協和発酵は21日、富士工場(静岡県駿東郡長泉町)内に、臨床試験用の抗体医薬製造プラントを新設すると発表した。

 抗体医薬の開発には、使用する抗体医薬の増大に対応して、必要量を自社で製造・確保する必要があるため、GMP(医薬品の製造管理及び品質管理規則)対応の動物細胞培養・精製設備を新設し、抗体医薬の研究開発体制をより万全に整備することにした。

 多品目の抗体を効率的に生産できるよう、5キロリットル系列の培養槽を備える。07年初に着工、08年末竣工、09年の第一四半期に稼動させる予定。総投資額30〜40億円の見込み。

 同社は今回、これまでの小規模な動物細胞培養・精製設備に代えて、商業生産も視野に入れた高容量の設備を新設する。初期の研究開発段階から臨床試験用抗体医薬製造までが一貫して行なえることになり、自社抗体医薬の開発がスピードアップできるとしている。また他社との抗体医薬分野における事業提携機会も増えると期待している。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1150861900.doc