2006年07月03日
「国際化学オリンピック」代表選手、壮行会
2010年大会「日本開催」誘致へ
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:経済産業省、文部科学省、日本化学会、日本化学工業協会
「がんばります」と日本代表の4人

 高校生による第38回「国際化学オリンピック」は、3日から11日まで韓国・慶山市で開催されるが、日本代表選手の壮行会が1日、東京・千代田区の化学会館で開催された。
 
 代表選手は、昨年の「全国高校化学グランプリ」で高得点をマークした今村麻子(神戸女学院高校3年)、田中成(開成高校2年)、永田利明(開成高校3年)、服部陽平(筑波大附属駒場高校3年)の4人。今村さんと永田君は、前回(台湾)に続く2度目の出場となるが、それだけに「好成績」への期待は十分だ。

 化学グランプリ・オリンピック委員長の杉村秀幸氏(横浜国立大学教授)は、大会の概要説明の中で「2010年の国際化学オリンピックが日本で開催できるよう立候補したい」と、日本誘致を表明するとともに実現に意欲を見せ、大きな拍手を浴びた。

 日化協、日本化学会など主催者の挨拶に続いて、来賓の文部科学省・田中正朗基盤政策課長は「代表の皆さんは十分に実力を発揮してきてほしい。私たちも高校生たちのこの大会をもっと世間にアピールしていきたい。日本大会の実現を応援します」と祝辞を贈った。

 また、経産省の渡邊宏機能性化学品室長は、わが国化学産業が製造業に占めている地位や役割の大きさを紹介たあと「化学はこれからも重要な産業だ。皆さんは大いに国際的知見を広げてきてほしい」とエールを送った。

 代表の4人は、いずれも緊張した表情を見せていたが、それでもきっぱりとした口調で、次の通りコメントした。

【今村 麻子さん】(神戸女学院高等学部3年)
 2回目の挑戦なので、前回以上の成績を残したいです。海外の友達も、たくさん作ってきたいと思います。

【田中 成君】(開成高校2年)
 初めてですが、出る以上は「金メダル」を狙いたい。準備不足な面も沢山ありますが、がんばります。

【永田利明君】(開成高校3年)
 持てる力を出し尽くしたい。海外の人たちと触れ合う貴重な機会なので、なるべく多くの人とコミュニケーションしたい。最後のチャンスなので、悔いの残らないように大会を楽しみたい。

【服部陽平君】(筑波大学附属駒場高校3年)
 初めてなので緊張していますが、出場する以上はがんばります。オリンピックなので、参加することに意義があると思う。英語での国際交流を恐れず積極的にやってきたいです。