2006年07月04日
プラ製容器包装の協会引き取りは順調
5月は再び前年超えの7.2%増に
【カテゴリー】:環境/安全(行政/団体、実績/統計)
【関連企業・団体】:日本容器包装リサイクル協会

 日本容器包装リサイクル協会が全国の市町村から容器包装リサイクル法に沿って5月中に引き取った使用済みプラスチック製容器包装の総数量は4万8,81トンとなった。前年同月を7.2%上回っている。4月は前年同月比0.04%減とごくわずかながらもめずらしく前年を下回ったが、5月は再び従来通りの前年同月超えに戻った。長期減少傾向をたどっているPETボトルとは様相を大きく異にしている。4月との合計は9万1,397トンで、前年同期を3.7%上回っている。

 5月の総引き取り量のうち、白色の発泡スチロール製食品用トレーは77トンで前年同月を8.3%下回っている。これを除く「その他プラスチック製容器包装」は4万8,904トンで、前年同月を7.2%上回っている。4月との累計は9万1,256トンで前年同期の3.7%増となっている。

 一方、同協会の委託によるリサイクル事業者の5月のリサイクル(再商品化)量は、全体が2万8,311トンとなっている。引き取り数量を大幅に下回り、しかも前年同月の実績比は0.5%増にとどまっている。プラ製容器包装のほとんどを占める「その他プラ」のリサイクル量は2万8,243トンで、これも5月の伸び率は0.6%と小さい。4月は前年同月を16.9%上回る高水準となったが、5月は急ブレーキがかかった。
 これは、プラスチック製品化(マテリアル・リサイクル)が前年比58.5%増と好調を維持した反面、それ以外のリサクル手法であるコークス炉化学原料化、高炉還元剤化、合成ガス化、熱分解油がずべて前年を大幅に下回ったことによる。なかでも構成比が最も大きいコークス炉化学原料化が12.3%減となったのが大きく響いている。PETボトルと異なり前年を大きく下回るようになる材料は見当たらないものの、ここにきてのリサイクル量の伸び悩みはやはり軽視できないところといえよう。