2006年07月18日
浙江・嘉興市が地勢生かし急発展
投資環境を整備、外国からの進出増える
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

 浙江省の嘉興市が発展中の上海と杭州の真中にあって、高速道路や港湾に近いという地の利を生かし、活況をみせている。蘇州まで車で1時10分、上海、杭州まで各1時間半の距離。外国企業の進出4,227件の中で、日系は391社(01−05年で257件)にものぼっている。

 企業誘致のため来日した蒋仁歓・副市長は14日、都内のホテルで「対外開放と農都一体化政策の中で、投資環境が整備され、長江デルタの発展に伴って、市の経済は急速に成長している。日本とは7年の交流があるが、さらにすばらしい未来を築くために協力していきたい」と語った。

 嘉興市は行政上、平湖市、海寧市、桐郷市、嘉善県、海塩県など7地域を管轄している。杭州湾を臨み、国際港・嘉興港(貨物取扱量年1、500万トン、2010年に4,000万トン、コンテナ26万TEUを達成)を持つ。2008年には寧波までの杭州湾大橋(全長36キロ)や嘉興—紹興大橋がかかり、経済圏が広がる。

 交通はきわめて便利。上海—杭州、乍浦—嘉興—蘇州の高速道路があるほか、07年に上海—杭州第2高速、上海—嘉興—湖州高速が完成する。鉄道は上海—杭州、嘉興—湖州間があり、上海—杭州リニアモーターカーが通る。北京から杭州までの京杭運河もある。

 嘉興市の経済開発区は7つの管轄区を含め9ヶ所あるが、市内ではまず嘉興経済開発区(計画面積65万平方キロ、1992年に設立)。2010年までに外資600社以上、投資総額80億ドル、人口20万人、総生産額150億元を予定している。

 開発区内には電子通信、IT,新材料、自動車部品、食品などの西南産業団地(35平方キロ)、軽工紡績業の電子紡績軽工業団地(6平方キロ)、機械、化学、金属加工業などの機械総合工業団地(8平方キロ)や高等教育区、商業住宅団地などがある。

 また、知的財産権を持つハイテクとハイテク企業の育成基地として科学技術サービスセンターもある。同開発区には香港、マカオ、台湾、韓国などから326社(計約1,000社)が進出した。うち日系は46社。

 また、嘉興港区には省クラスの乍浦経済開発区(21.8平方キロ)と国家クラスの輸出加工区(2.98平方キロ)、浙江乍浦石油化学工業団地(4平方キロ)がある。石化工業団地では帝人化成がポリカーボネート年32万トン、トクヤマが乾式シリカ年5,000トンの設備を操業、岩谷産業もアルゴン、酸素などの高純度液化ガスを生産している。

 嘉興市の面積は3,915平方キロ、人口358万人。05年のGDP4,291ドル、貿易総額は99.22億ドル、前年に比べ25,2%増加した。進出した外資は香港、マカオ、台湾系の合計が1,991社、米国407社、欧州212社、韓国191社、シンガポール71社など。国際化している。日系は川鉄商事、伊藤忠丸紅鋼鉄、日本電産、東海ゴム、三井物産、豊田通商など。海外大手では英蘭シェル、GEなど。