2006年07月28日
シェル、シンガポール第二石油化学計画実施を最終決定
【カテゴリー】:海外(経営)
【関連企業・団体】:シェルケミカルズ、シェルケミカルズジャパン

 シェルは27日、シンガポールのブコム島での新しいエチレンクラッカー建設投資の最終決定を行ったと発表した。

 Shell Eastern Petrochemicals Complex (SEPC) の名称の統合石油精製・石油化学計画にはブコム島の製油所の拡張とジュロン島でのシェル技術でのモノエチレングリコール(MEG)建設を含んでいる。

 詳細設計や購買手続きは既に進んでおり、エチレン建設は本年後半に始まり、2009/2010年にスタートする予定。

 エチレン能力は80万トンで、海底パイプラインでジュロン島に運ばれ、新設の75万トンのMEGや既存のJVの誘導品用に使用される。

 ブコム島はPCSやTPCのあるメルバウ島(埋め立てで周辺の島を統合したジュロン島の一部)から5km南東にあり、海底パイプラインで繋がっている。

 同計画は当初、シェルと住友化学がPCSに次ぐ第二エチレンクラッカーとして計画したもので、2003年1月に共同FSを開始した。しかし、住友化学がサウジのラービグ計画を決めたことから、同計画を見送り、シェルは単独での実施を決めた。

 TECとABBルーマスがエチレンの基本設計を、Foster Wheeler が製油所拡張とEO/MEGの基本設計を受注している。