2006年08月07日
住友化学、 ポーランドに情報電子材料拠点設立
液晶パネルメーカーの進出に対応、現地供給体制構築
【カテゴリー】:経営(海外)
【関連企業・団体】:住友化学

 住友化学は7日、ポーランド北部トルン市郊外に「Sumika Electronic Materials Poland Sp. Z o.o.」を設立し、総投資額約50億円をかけて情報電子材料の新工場を建設すると発表した。新会社の資本金は当初20億円の予定。
 
 同社は現在、日本、韓国、台湾、中国に液晶偏光フィルムを中心とした液晶関連部材の生産拠点をもっているが、欧州でも大型液晶テレビ用需要が急速に拡大し、液晶パネルメーカーの進出の動きも加速化しているため、欧州進出を検討していた。
 
 その結果、有力顧客であるシャープ社が進出しているポーランド北部(トルン市郊外)のポモルスカ経済特区内に新工場を建設することを決めた。
 
 新会社は、8月下旬までに法的手続きを完了し、工場建設に着手する。まず、液晶用偏光フィルムの製品化工場(能力500千セット/月)と拡散板の製造工場(能力5千トン/年)を建設し、2007年夏の操業開始をめざす。また今後は、需要の伸張に応じて逐次増強する。
 
 住友化学は、今回の欧州拠点構築により、欧州に進出する主要液晶パネルメーカーに液晶関連部材を迅速に供給できる体制を一層強化し、重点事業である情報電子材料事業のさらなる拡大をめざす。
 
【新会社の概要】
(1)会社名 :Sumika Electronic Materials Poland Sp. Z o.o.
(2)設 立 :2006年8月下旬(予定)
(3)所在地 :ポーランド共和国ポモルスカ県トルン市ヴィソミッツア郡
(4)土 地 :約200千平方メートル(将来の拡張分含む)
(5)設備能力 :第1期 ◇偏光フィルム 500千セット/月(37インチ換算) ◇拡散板 5千トン/年
(6)生産開始 :2007年夏(予定)
(7)人 員 :当初約250名(400名程度まで増員の予定)

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1154915814.pdf